いざ退職を決意したと言っても、
実際に会社を辞めるにはいろいろな根回しや手続きが必要となります。
まず一番はじめに行うことは、
上司に「退職させてください。」と申し出ることです。
上司といっても、具体的に誰に退職の意思を切り出せばいいのか?
私の場合は直属の上司ではなく、
自分の残業時間や休日出勤などの承認を行っている課長へ直接
「退職したいのですが・・・。」
と申し出ました。
なぜ直属の上司でなく、課長へ申し出たのかというと、
直属の上司に申し出たとしても殆どの場合、
最終的な退職の承認は、自分の所属するプロジェクトやチームの管理職が行うからです。
■こんな感じで伝言ゲームが始まります。
【自分】⇒【直属上司】⇒【担当課長】⇒【部長】⇒【人事部】
ですのでこの伝言ゲームの無駄な手順を一つ省略するのです。
そうすれば、後々の手続きや根回しがとても楽になります。
人それぞれ状況は違うとは思いますが、
自分の知り合いが上記のようにしなかったためにとても面倒な状況に陥っていました。
簡単に説明すると、上司から始まりその他色々な人から
「もっとよく考えてみろ」と諭されるだけ諭されて、
一向に話が前へ進まなかったのです。
(中にはあからさまに態度が変わる関係者もいたとか。。。)
ですので退職への意思が固まっているのなら、
直属の上司や関係者への退職の意思表明は「管理職から退職の承認を得た後」に伝えたほうが面倒がありません。
大抵は、管理職から直属の上司へ連絡が行くはずです。
上司は驚くと思いますが、
自分ではなく、課長に直接その話をしたという事実から、
退職の意思が固いことを認識するでしょう。
とはいえ、なんか他のサイト(リクナビとか)の情報を見てみると、
私とは真逆のことを言っていて驚きました。
その理由は「直属の上司の機嫌を損ねるから」というものらしいです。
個人的に、それくらいで機嫌を損ねるような人なら、
直接「退職したいです」と言ったところで、同様に機嫌を損ねると思います。
ともあれ、結局人間関係やその時の状況は千差万別だとは思います。
私の場合はそもそも、直属の上司と関係は良くありませんでした。
ですので、私と同じような状況の人なら、
「課長に直接」の方法を取ることを強くお勧めします。
(私はこの方法がとても上手くいったので。)
退職の意を表明する際の退職理由はどんなのがいいのか?
私もそうでしたが、
やはり大抵の人の実際の退職理由は「今の職場に何かしらの不満があるから」
だと思います。
ですが、これを面と向かって言うとなるとすんごい勇気が要ります。
(私にそんな勇気はありませんでした。)
結局、退職する意思が固いのなら、
相手が何も言い返せないような退職理由を述べるべきです。
私の場合は、
「実家の状況が良くなくて、・・・もしかしたら実家に帰らなければいけなくなるかもしれないんです。。。」
と切り出しました。
この私の退職理由の中で、
「実家の状況が良くない」のは本当のことですが、
「実家に帰らなければいけなくなるかもしれない」
というのは、はっきり言って嘘です。
(実家に帰る気は毛頭ありませんでした。(笑))
そこで、「もしかしたら」という予防線を張っています。
こう言えば、相手は何も言い返せないと踏んだからです。
実際、課長は「そうか・・・いつ頃退職したい?」
という感じで、すんなり話は通りました。
(これが”こいつ退職してもあんまり問題ないか”とか思われてたら、悲しいですが。。。)
この後のことですが、
「休職制度とかもあるよ?」みたいな感じで引き止めらしき事はあったので、
まあ、「辞められるとちょっと面倒だな・・・」
位は思ってもらえたんだろうとポジティブに考えています。
この退職理由がまるっきりの嘘だと、
後々面倒になるかもしれませんので、これは止めておくべきです。
特に転職先に現職と同じような業界を考えているのなら、尚の事。
(世間って、思っているよりも狭いものですから。。。)
あくまで円満退職を目指すのであるなら、
「個人的な理由を話す」のが円満退社のコツです。
そうなると、結局退職理由はどうすればいいの?
となるので、他の退職経験者のサイトを見て回って当たり障りなく使えるような事例をまとめてみました。
使えそうな退職理由一覧
- もしかしたら、家族の介護をしなくてはならない状況になります。
- 家業が大変なようなので、手伝いで実家に戻ろうかと考えています。
- 自分に足りない部分があり、職場に適応できませんでした。
- 以前からの夢を追いかけたいのです。
- 結婚が決まりそうな相手の転勤についていくことにしました。
下線部の部分は実際にそうならない前提があっても、
もしもの時に言い訳ができるようにするための予防線です。
とにかく、
どんなことを話すにせよ、
退職理由を相手が納得するように伝えるには
角の立たないように「相談する姿勢で話す」のが重要です。
何ごとも終わりが肝心ですので、
自暴自棄にはならないでゆっくり考えてから、
上司に退職を申し出ましょう。